先日、上の前から4番目の歯の歯根端切除術をしました。
歯根端切除術をすることになった経緯と痛み具合や腫れ具合、治療の様子についてお話します。
治療する前の歯の様子
上の前から4番目の歯は、これまで数年前に根管治療を２度行っていた歯でしたが、歯茎から膿が出てきて、歯根端切除術にしようということになりました。
歯茎から初めて膿が出たとき、私は妊娠中だったので、治療はできないのでのみ薬だったか塗り薬だったかを処方され、様子見になりました。
その後、出産し授乳中も数年間膿が出ることはありませんでした。3～4ヶ月ごとに定期検診を受けていたので、毎回歯科に相談はしていました。その歯科では、いずれ歯根端切除術の治療をした方がいいが、痛みがないなら今すぐやらなくてもいいと言われ、またまた様子見となっていました。
そして初めて膿が出た妊娠中から5年経過。同じ場所の歯茎から膿が・・・！
痛むほどではありませんが、違和感がある感じに。通っていた歯科医院で診てもらうことに。
まさかの抜歯宣告
歯科でレントゲンを撮ると、歯科医から衝撃の発言が。
「レントゲンを見る限りだと、歯根破折しているように見える。破折していれば抜歯するしかない。レントゲンだけでは分からないので、詳しい検査をしよう。インプラントをする場合の検査を合わせて行うため検査費用に6万円かかります。レントゲン以外で保険適用できる検査はない」と。
えっ、抜歯！？！？
ついにまた膿が出てきたから、ついに歯根端切除をするときが来たかーと思っていただけだったので、抜歯の一言に衝撃を受けました。しかも私は仮に歯を失った場合はインプラントにする気もないのに、なぜかインプラントにすること前提で話をすすめられ、「6万円の検査費用は、インプラント代に含まれるので、インプラントすることになれば実質負担かかりませんよ」と。そして、「インプラントは一本40万円だが、骨造成したりセラミックなどの被せ代が追加でかかってくるので、総額100万円近くなると思います。」と。そしてインプラント専門医が後ろから現れ、「インプラントしたくても骨の強度が足りなくてできない人もいるんですよ。」と延々とインプラントの良さについての説明を受けました。
もう、抜歯や100万円の言葉を聞いているうちに頭がくらくらしてきました。
でも、くらくらしている頭でも、この歯科医院の違和感を感じることはできました。
これまで私はけっこうたくさんの歯科医院を回ってきていますが、通常だとレントゲンで分からなかったときはCTを撮ると思います。ＣＴなら保険適用で1万円もかからなくて、レントゲンよりも詳しいことが分かります。ですが、なぜCTを撮ろうとしないのか？これが疑問に思いました。しかも、その歯科医院は最先端治療や予防歯科をうたっており、マイクロスコープを使った治療をしたり、インプラントも行っているのに、CTがない？？
もう一度聞いてみても、「この歯科医院でできる検査はレントゲンのみ。それ以上は6万円かかる」とのこと。
実際は分かりませんが、どうしても儲けようとしているとしか思えなくて、考えますと言い、予約を取らずに帰ってきました。
セカンドオピニオン
歯について調べるとともに、地域の歯科医院を探し、良さそうな歯科医院へセカンドオピニオンに行くことにしました。歯根破折で調べると再植という方法があることを知り、再植の治療が可能な歯科医院を2箇所予約しました。どこか1箇所くらい、治療を受けてくれるところがないかなとすがる思いでした。
1箇所目は、自宅から通うには少し距離がありますが、電車で通うことができます。その歯科医院では、前回の歯科医院で歯根破折の疑いがあると言われたと伝え、レントゲンとＣＴを撮りました。
結果は、破折はしていなくて歯根端切除術が良いとのこと。
2箇所目の歯科医院でも、全く同じようにレントゲンとＣＴを撮り、同じ回答でした。
ネット上の口コミやHP、実際に受診してみての歯科医師の雰囲気から、最後に受診した歯科医院で治療していただくことにしました。すごく人気なのか、初回受診時もなかなか予約が取れなくて、約1ヶ月後の予約が取れました。
歯根端切除術 治療当日
前日は、お酒を控えるよう言われました。
当日も激しい運動を控え、お風呂はシャワーのみ。
治療は、麻酔を含め1時間ほどかかりました。切開した歯茎を糸で縫って終了。
1週間後に抜糸することになりました。
麻酔のおかげで治療中も痛いと感じることはありませんでした。数ヶ月前にした親知らず抜歯よりもマシでした。ただ、上から4番目の歯で、ちょうど鼻の横辺りのため、鼻の方も麻酔でしびれますと言われたとおり、鼻も感覚がなくなりました。だんだん薄くはなりましたが、5時間後も麻酔がまだ少し残っていたのでこの日は何も食べずに痛み止めを追加で飲んで就寝しました。
治療後は麻酔も残っていたり痛みもあるし、歯磨きするのが億劫になり食べる気にならないので、治療前にたくさん食べておくことをおすすめします！
翌日以降の痛みは？
翌日起きると、あれ？あまり痛くない！と思いました。親知らずを抜歯したときは一週間以上強い痛みが続き、一ヶ月ほど痛みがおさまらなかったことに比べると、今回はかなりマシです。少し痛いなーというレベル。
翌日に万博に行ったのですが、痛み止めを飲んでいれば普通に過ごせました。歯茎を糸で縫合しているため、笑うと横に引っ張られて痛みました。
翌日～2日後が一番痛むと聞いていましたが、たしかにその頃が一番痛かったように感じます。ただ、痛み止めがなくてもなんとか耐えられるレベル。食事の時に、治療した歯で噛んでしまうと少し痛いので、なるべく反対側の歯で噛むように気をつけました。3日目以降は夜は痛み止めを飲まず過ごしました。一週間、日中の仕事や外出のときだけ一応痛み止めを飲んでいました。普段よりも口腔内を清潔にするよう心がけました。歯磨きのときもそのあたりを磨くときは、唇をめくって磨くので痛みはありました。
翌日以降の腫れは？
24時間以上経過すると、なんとなく腫れていると感じるように。でも、顔を左右よーく見比べてみないとわからない程度で、誰にも気付かれない程度。マスクで隠さなくても大丈夫かもってくらい。治療する直前の麻酔のときに「一応、あまり腫れないようにするのもやっておきますね」と言われ、麻酔のようなことをしてもらいました。そのおかげで腫れが少なかったのかもしれません。5日目、鼻の横がかゆくなりました。ちょうど治療したあたりの部分です。最初は、蚊に刺されたと思っていました。ちょうど治療した部分を刺されるなんて・・・と。ですが、鼻だけでなく鼻の少し横あたりもかゆくなったりしたので、おそらく、治療した影響でかゆくなったのではないかと思います。ムヒを塗ったらかゆみはおさまりました。
1週間後
1週間後、日中も痛み止めは必要なくなりました。笑うと引っ張られる痛みはまだありますが、前よりは少しマシになりました。
おわりに
歯根端切除術は、治療件数が多くないのか、検索しても患者目線の書き込みがあまり見つけられず、どれくらい痛むのか分かりませんでした。
結論は、そんなに痛くもなく、あまり腫れませんでした。親知らず抜歯に比べたら断然マシです！翌日も予定を入れて大丈夫です。
今回の件を通して、あらためて歯科医院選びは大切だと思いました。すぐに抜歯をすすめてくる歯科医もいれば、再植などできるかぎり歯を残す治療をしてくれる歯科もあることを知りました。
歯科医の方って、利益を優先しているのか、患者の歯のことを大事に考えているのか、けっこう分かれていて、どちらのタイプの歯科医なのか、見た目でなんとなく分かる気がします。
セカンドオピニオンをすることで、歯を残すことができるかもしれません。抜歯と言われたら、面倒がらずにぜひセカンドオピニオンを受けてください。
そして、歯にはお金をケチらないことが大切！！治療費をケチり、保険適用しかしないでいると将来的に歯を失うことになり、将来の歯の治療費が高くなります。自費診療は高額なので、保険適用の安い方を選びたくなる気持ちも分かりますが、歯科医院の金儲けではなく、歯を残すために必要な治療がほとんどです。
今回歯について調べて歯の大切さを痛感しました。あらためて、歯を大切にしようと思いました。抜歯と診断した歯科医のおかげで別の腕の良い歯科医に巡り合うことができ、インプラント・入れ歯や治療について徹底的に調べたために、歯についての知識も高まりました。そう思うと、最初の歯科医には感謝しています。
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