
夜尿症とは
夜寝ている間に無意識の間におもらしをしてしまうこと。5、6歳を過ぎても継続的(1ヶ月に1回以上の頻度でおねしょが起きる状態が3ヶ月以上続く)に夜尿が認められる状況を指すそうです。

我が家の娘の症状は
娘は、最近(9歳・小学三年生)まで夜尿症でした。頻度は毎晩しっかり出ていました。
夜、よく寝る子なので寝が深くて起きられないと本人も言っていました。
昼間のおむつを卒業したのは
3歳9ヶ月で完全におむつを卒業することができました。焦るのは良くないと聞いたことがあったので、本人がトイレに行きたくなったらトイレトレーニングを始めようと思っていたところ、なかなか自分から行きたがる様子はなく、徐々にこちらからトイレに行こうと誘うようになりました。3歳から幼稚園に行く予定でしたが、幼稚園ではおむつを卒業していることが入園条件のところが多いため、2歳半頃からトイトレを始めました。しかし、本人はおむつの方が楽でいいと思っているようで、自分からトイレに行くということはなく、こちらから声掛けしてトイレに座らせてもうまく出ないことがほとんど。まだタイミングでないのかなと思い、いったん諦めることにしました。
そして、3歳から数カ月間幼稚園に通ったあと、年少から保育園に転園しました。転園理由は、保育園が空いていなかったため、年少になる4月までの間だけ幼稚園に通うことにしていたためす。その幼稚園は、おむつが外れていなくてもいいと言ってくれていたのでおむつで登園していましたが、入園してみるとけっこう厳しくトイレに行くように言われていたようです。本人は幼稚園行きたくないとよく泣いていました。保育園に転園してからは行きしぶりもなく、園でのトイトレも厳しくなかったようで、保育園を嫌がることはありませんでした。通い始めて数カ月後、先生から「園ではパンツで過ごせていますよ」と聞きました。ですが、家では夜や休日になるとおむつがいいと言ってなかなか取れませんでした。私自身も仕事に復帰してトイトレをする気力がなく、積極的に声掛けはできていませんでした。
3歳9ヶ月になる頃、沖縄旅行に行きました。それが娘のおむつ卒業のきっかけとなりました。沖縄ではレンタカーを借りてまわっていたので、そのときにパンツで過ごして万が一漏らしてしまったら・・・とか、急にトイレに行きたくなったら困ると思い、旅行中はおむつで過ごしてもらえると助かると思い、旅行に行く前に娘に「沖縄旅行が終わったらおむつやめようね。パンツにしようね」と伝えました。そして旅行後翌日からおむつをやめてパンツにすると、成功。ちゃんとトイレに行ってくれるようになりました。
娘は日中はトイレの間隔がとーっても長い。おでかけ中にトイレに駆け込むこともあまりありませんでした。今でも長い方です。

夜尿症に向き合う
未就学児
3歳9ヶ月で昼間のおむつは取れましたが、夜の寝ている間は毎日多量出ていました。昼間はあまり出ないのに夜だけたくさん出ます。「昼間のおむつも取れるの遅めだったし夜も遅めなのかも。そのうち治ってくるでしょ」と安易に考えていましたが、年長になっても全く変化なし。夜に出なかった日はありません。小学校入学を目前にして少し心配になり、この頃から夜尿症について調べるようになりました。
小学1年生
ついに小学生に。まだまだ毎日しっかり出ていましたので、本人同意のもと、一度小児科を受診してみることに。
ミニリンメルトという、抗利尿ホルモン薬を処方していただきました。これは、夜寝る前に服用することで、夜間の尿量を減らす効果があるそうです。そのため、夕飯の時間から水分を控えなければなりませんでした。娘は夜寝る前に水を飲むのを習慣にしていましたし、夕飯にスープも飲めないとなるとけっこう大変。暑い時期だったので脱水症状にならないかも心配でした。
数日間続けると、確かに出ない日もありましたが、少しだけ出たり、効果がない日も。本人が飲みたくないというので中止することに。少し気持ち悪くなったようです。
小学3年生
1年生のときに薬を中止してから何もしないまま3年生になりました。毎晩夜だけおむつを履いていました。いとこ達と祖母宅でお泊りするときもこっそり履いていました。友達とおねしょについての話をしないからか、本人は悩んでいる様子はまったくありませんでしたが、お泊りのときは他のいとこたちに見られないように替えていたそうです。
この頃からおむつのサイズが大きくなり、種類が少なくなってきて高額になり、金銭的な負担もありました。
そして3年生後半、9歳になった直後に転機が訪れました。なんと、5歳下の妹が「パンツで寝たい!」と言い出したのです。親としては、長女がおむつが取れていなかったので二女も遅いだろうと思い込み、夜もまったくトレーニングしていませんでした。これには長女もびっくり。「無理だよ」みたいな言葉を妹に言っていましたが、3日間連続で成功。夜中に一度起きてトイレに行く日もあれば、朝まで出なかった日も。ただ4日目からは出てしまうことが増えました。でも、これが長女にはいい刺激になったようで、長女もパンツで寝てみることに。薬も2日間服用し、成功したので今度は薬なしで寝てみると、またまた成功。本人はまだ心配なようで、しばらくおむつを履きたがりおむつで寝ていましたが、しばらく成功が続いたので「出ちゃってもいいからパンツで寝ていいよ」と言うと、パンツで寝るようになりました。本人も「今日も出てないよー」と報告してくれ、嬉しそうでした。何年もかかってきたのに、急にあっさり取れて本人も親も驚きでした。おむつをまとめ買いしていたので急に不要になり困ってしまうほど(笑)。

完治した理由は?
振り返ってみて何が成功の鍵だったか考えてみると、
①寝る直前にトイレに行くことを徹底
②薬を数日間服用したことにより脳が覚えたか?
③妹に越されたくないという本人のやる気
の3点だと思います。寝る前のトイレは声掛けはしていたものの本人が「出ないから」と嫌がり行かないことが多かったので適当になっていました。もっと早くから徹底していたら早く完治していたのかなという気がします・・・。
ちなみに二女はその後成功と失敗をくりかえしながらも半年ほどで出なくなり、4歳でおむつ完全卒業。個人差があるんだなーと痛感。僅差で長女が先に完全卒業できて親としても良かったなと思っています。

親の心境・まとめ
年長くらいから「あれ?うちの子遅いかな?」と不安になり始め、小学校入学後は高学年の修学旅行などの合宿までには取れてほしいなという不安でだんだん焦りが出てきました。まわりのママさんたちに聞いたり相談もできず一人で悩んでいました。でも、娘にはコンプレックスに思ってほしくなかったので、悩んでいることを感じさせないように努めました。
母には「まだおむつなの?トレーニングしてないから取れないんじゃない?」と言われたり、母が「おむつで寝るの恥ずかしいよ。パンツで寝ようよ」と娘に言っているのを聞いて悲しくなったことも。母には「夜尿症という病気だから追い詰めないで」と何度も説明したところ、追い詰める言葉を言わなくなったので理解してくれたのだと思いますが、けっこう時間がかかりました。昔の感覚では分からなかったのだと思います。きっとみんな言わないから分からないだけで、夜尿症で悩んでいる親子はけっこういるのではないかと思います。この悩みは自分ごとにならないと分からないと思います。年少のときの担任の先生が、昼間のおむつの相談をしているときに「うちの娘も小学3年生でようやく夜のおむつが取れて、最近布団を新調したんですよー。」と言っていたのを思い出しました。うちの娘も小学3年生で取れたので、もしかすると9歳がホルモンや身体の変化だったりで、治りやすい時期なのかもしれないなと思いました。
当時は他にも夜尿症の子はいるのかなと気になりましたが聞けるわけもなく、ネットで検索して調べていました。同じように悩んでいる方の参考になればと思い、今回記事にしました。
大丈夫です!時間はかかるかもしれませんが、お子さんのタイミングで取れる日が来ると思います!おむつ代が痛いところですが(笑)、気長に待ちましょう♪

コメント